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No.22 「謎の洋館」

ハイファイセットのバックメンバーに決まり、いよいよ合宿リハーサルが始まる事になった。そういえば確か場所は国領のYMCAで「猿の軍団」という(猿の惑星のパクリ的な)TV番組の撮影に使われた言わば洋館のお化け屋敷としか言えない施設。そこのリビングでリハをやる訳なのだ。正式に決まったメンバーと顔合わせになった。ドラムとキーボードはオーディションの時にもいた重田マトンと松任谷氏、ベースは宮下恵介、そしてギターは私の4人のリズム隊+ハイファイセットの3人という顔ぶれだった。
楽器のセットアップをしてるところにもう1人、つるんとした顔の女性が現れた! 何とユーミンだった。彼女はハイファイセットには欠かせない作詞作曲家で大事な仲間のひとりだ。バックバンドの名前「ガルボジン」の命名者でもある。
リハーサルが始まるとやはりこのメンバーは凄い!好きな感じ!心地よいサウンド!これなんだよ!
なんだか顔がゆるんでくるのでした。
でも夜は幽霊騒ぎで眠れませんでした。
今でもあの建物は存在してるのでしょうか?多分ないよね~。
その後 場所を変えてのリハーサルでのことです。驚いた事に今まで無かった大きな前面鏡張りのスタジオ(赤坂TBSの近くだったと思う)で初めての舞台監督という存在がいて 、もっと驚いたのは振付師がつくということ 、その振付師の見た目はマービンゲイかクインシージョーンズなのに日本人だ!そして振付されるのはハイファイセットの3人だけと思っていたのに 立って演奏しているギターとベースは容赦なく動かされたのです。
緊張の中、暫くして「アレッ?あっっ、そーか」気が付いたのだが二人ともいわゆるオネエコトバなのよ!
皆さん想像してください…眼鏡の怖そうな舞台監督とマービンゲイの振付師にオネエコトバで怒られてる僕の姿を。
でもだんだんに気持良くなってくるのです。ステージでの本番を想像すると!
今では振付があるステージ、ましてやP.A装置があるなんて当たり前かもしれませんが当時(70年代)としては画期的だったのですネー。
ここからしばらく僕の「ハイファイセット時代」が始まります。